ドゥカティ工場チームがシルバーストーンで大苦戦!タイヤ摩耗とバニャイアの謎のクラッシュ
MotoGP第12戦イギリスGPで、ファクトリードゥカティがまさかの苦戦を強いられた。マルク・マルケスが何とか7位に入ったものの、チームの総獲得ポイントはわずか10。土曜のスプリントでは9位、日曜の決勝では7位と、9度の世界王者がここまで苦しむ姿は異例だ。チームメイトのペッコ・バニャイアに至っては、スプリント17位、決勝では15位走行中にクラッシュと、まさに“週末全体が最悪の一つ”と本人が認める惨憺たる結果に終わった。
最大の原因は「タイヤ摩耗」。マルケスはスプリントでリアタイヤに深刻なグリップ低下を経験。練習走行では全く問題がなかっただけに、トップ4圏内で戦っていたポジションから急降下し、「新しい感覚だった。リアが急激に落ちて、あとは生き延びるだけで精一杯。6位か0ポイントかの差はたった4ポイントだからね」と振り返った。バニャイアも同じくリアグリップ不足を訴え、「問題はタイヤそのものではなく、ドゥカティがタイヤに与える影響だ」と指摘。工場チームの2人が最終ラップで最速のライダーだったのは皮肉な結果だった。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 一方、日曜の決勝ではマルケスのリアタイヤの急激な落ち込みはなく、「普通にマネジメントできた」という。しかし、それでも表彰台には遠く及ばず、トップドゥカティは弟アレックスが4位。マルケスは自身の最大の制約を「自分自身の体力」と認め、「持久力が課題だ。改善しなければならない」と語った。右腕の再手術からの回復途上にある中で、「十分に戦ってきた。体調が良くなければ、ただバイクに乗っているだけだ」と、どこか達観したようなコメントも残した。
そしてバニャイアの決勝クラッシュは、昨年の同GPと同じラッフィールドコーナーで発生。コーナー出口で突然フロントが抜けるという非常に珍しい転倒で、「出口でフロントを失うなんて今まで一度もなかった。データを見ても何が原因か分からない。フロントステアリングが完全に閉じて、ミリ秒のうちに転倒した」と首をかしげる。この週末を通じて「速く走れなかった」と認め、2026年スペックのバイクが抱えるリアグリップの持続的課題を克服しなければ、「こんな週末は二度とごめんだ」と強い決意を示した。
チャンピオンシップではマルケスがランキング4位ながら、リーダーのホルヘ・マルティンから40ポイント差。バニャイアはさらに57ポイント差と、工場チームは深刻な状況に立たされている。アプリリアの相対的な強さや、ヤマハのクアルタラロが「アプリリアはリアタイヤ温度を低く保てている」と分析するなど、ライバルの進化もドゥカティの苦戦を浮き彫りにした。果たして次戦でドゥカティは復活の狼煙を上げることができるのか。ファンの注目が集まる。
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