コール・ミラーが警鐘!「カジュアルMMAファン」が知らない戦いの真実
元UFCフェザー級ファイター、コール・ミラーが現代のMMAファンに向けて痛烈なメッセージを送った。「お前らは選手がケージに入るまでにどれだけの苦労をしているか、まったく分かっていない」——。
「The Ultimate Fighter 5」出身のミラーは、引退後コーチとしても見事な転身を遂げた。現役時代にはロス・ピアソン、ダン・ラウゾン、レナード・ガルシアといった強豪を破り、MMA知識の吸収力に長けた男として知られている。
ミラーがUFCデビューを果たした2007年から、MMA界、とりわけUFCは大きく変わった。特にSNS全盛の現代では、ファイターは常に監視され、カジュアルなMMAファンから非難の的になることも少なくない。そこにスポーツブック(賭け)の要素が加われば、称賛と罵倒の両方を浴びせられるのが日常だ。
選手によっては、私生活の問題をオクタゴンに持ち込んでしまうケースもある。例えばマッケンジー・ダーンのように、余計な怒りを力に変えて活躍する者もいれば、逆に押しつぶされてしまう者もいる。ミラーは、こうした側面をカジュアルファンはまったく考慮していないと指摘する。
「BetOnline」のポッドキャスト『The Fight Guys』に出演したミラーは、キャンプ中の選手が直面する精神的・感情的な戦いについて熱弁を振るった。
「ファイトに向けて個人の問題も全部考慮しなきゃいけない。それが多くの人に理解されていないんだ」とミラーは語る。「最高のキャンプを過ごして、ケガもなく、自信過剰になって、行くべきところで行かずに逆を行ってしまう。10秒でKOされることもある。アプローチがちょっと熱くなりすぎて、15分戦うべきところを失敗するんだ」
「多くの人は、俺たちが実際の人間だってことを軽く見ている。個人の生活があるんだ。ただの精密機械みたいに、何も考えずにケージに入ってるわけじゃない。俺たちは人間なんだよ!」
ミラー自身の経験も赤裸々に明かした。「俺はキャリアの終盤まで本当の意味での家族を持っていなかった。断続的に彼女はいたけど、子どもの母親と一緒になった時には、残り8試合くらいだった。すべてを分けて考えていた。それが関係にとって完璧だったとは言わないけど…マルチタスクが苦手なんだ。一つのことに集中できれば、それが俺の一番の強さになる」
ミラーの言葉は、リングの外で戦う選手たちの知られざる闇と現実を浮き彫りにしている。SNSで気軽に批判を飛ばす前に、彼らが背負っているものを想像してみてほしい——。
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