またアルゼンチン旋風!地元でジョコビッチ撃破の快挙、先人たちの軌跡
シンシナティ・オープンでまさかの衝撃が走った。世界ランク50位のティアゴ・アグスティン・ティアンテが、24回のグランドスラム王者ノバク・ジョコビッチを2-6、6-4、6-4の逆転で撃破。アルゼンチン出身の選手がジョコビッチに競技試合で勝利したのは、これで史上4人目という快挙だ。現地オハイオの観客は総立ちでこの大金星を祝福した。
では、先人たちはどんな戦いでジョコビッチを打ち負かしてきたのか。最初にその名を刻んだのは、2009年全米オープンチャンピオンのフアン・マルティン・デルポトロだ。彼はジョコビッチと20回対戦し4勝を挙げている。初勝利は2011年のデビスカップ準決勝。ジョコビッチが6-7、0-3とリードされたところで負傷棄権。この勝利でアルゼンチンは決勝進出を決めたが、スペインに敗れている。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 翌2012年、デルポトロはロンドン五輪で再びジョコビッチと激突。7-5、6-4で見事に下し、ブロンズメダルを獲得した。その後ジョコビッチは4連勝したが、2013年のインディアンウェルズ・マスターズでデルポトロが4-6、6-4、6-4の逆転で返り討ち。さらに2016年リオ五輪、ラウンド64で再び顔を合わせ、デルポトロが7-6、7-6のストレートで勝利。準優勝を飾った五輪の舞台でも、ジョコビッチに引導を渡したのがデルポトロだった。
2人目は“史上最高の無冠の男”とパトリック・ムラトグルーにも称されるダビド・ナルバンディアン。2007年、彼はテニス史に残る離れ業をやってのけた。同じ大会でラファエル・ナダル、ロジャー・フェデラー、そしてノバク・ジョコビッチの3強全てを破ったのだ。マドリードの大会で、ナダルを6-2、6-1で撃破すると、続くジョコビッチ戦では6-4、7-6のストレート勝ち。決勝ではフェデラーに1-6、6-3、6-3の逆転勝ちで優勝を飾った。まさにアルゼンチン魂が爆発した大会だった。
3人目は2004年全仏オープン準優勝のギジェルモ・コリア。キャリアで2度ジョコビッチに勝利している。まず2005年全仏オープンで初対決を制し、翌2006年マイアミ・オープンでも勝利。ただしその後、ジョコビッチは2006年ハンブルク・オープンとアメルスフォート・オープンで連勝して返している。ちなみにアメルスフォートでは、ジョコビッチが2004年五輪金メダリストのニコラス・マスーを7-5、6-4で破り、ATPツアー初優勝を飾った場所でもある。
4人目の快挙を成し遂げたティアンテ。彼の勝利は、アルゼンチンテニスの深い層を示すと同時に、全米オープンを控えたジョコビッチの調整具合にも注目が集まる。はたして王者はニューヨークで巻き返せるか。アルゼンチン勢の挑戦はまだまだ終わらない。
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