ロイヤルズ、ダニエル・リンチを先発転向!今季初登板で来季の枠争いへ
カンザスシティ・ロイヤルズが、左腕ダニエル・リンチを明日のカブス戦で先発起用すると発表した。今季初先発となる29歳は、シーズン終盤に向けて本格的な先発ローテーション入りのオーディションを受けることになる。
ロイヤルズは今季、先発の駒不足に悩まされてきた。開幕から先発ローテーションの一角を担っていたルインダー・アビラが肘の怪我でトミー・ジョン手術を受け、戦線離脱。さらにコール・ラガンズ、スティーブン・コレック、ライアン・バーガート、ベン・クドルナも相次いでシーズン絶望となった。40人ロースターには先発できる投手が不足しており、球団は組織内の若手やベテランではなく、リリーフで実績を残すリンチを先発に再転向させる道を選んだ。
夜間運転用メガネが今ドライバーに急増中ナイトライダー リンチは今季ここまで46イニングを投げ、防御率1.96と抜群の安定感を誇る。奪三振率19.1%と傑出した数字ではないが、ゴロ率50%、与四球率7%未満と制球力が光る。低迷するブルペンにあって、間違いなくチームで最も信頼できる投手だ。
もともと先発としてキャリアをスタートさせたリンチは、2022年にメジャーで自己最多の131回2/3を投げている。しかしここ2年はリリーフに専念し、今季もほぼ1イニング限定の起用が続いていた。シーズン中の4アウト以上はわずか3回。シーズン最多投球数も37球で、4月1日のツインズ戦で悪天候の中、打ち込まれた試合での記録だ。
ロイヤルズはリンチを段階的にイニングを伸ばしていく方針で、残り試合で先発の座を掴めば、9〜10試合の登板機会が得られる見込み。3〜4回目の先発あたりで十分な球数まで引き上げられるだろう。リンチは制球力に加え、5種類の球種を持ち合わせており、先発復帰への期待は大きい。若い頃は先発で苦しんだが、今年はそれまで主体だったフォーシームに代えてシンカーを軸にした投球が功を奏している。
来季に向けても、リンチには明確なチャンスがある。セス・ルーゴ、マイケル・ワカ、ノア・キャメロンは残留が見込まれるが、4番手、5番手の枠は空いている。ランディ・ドブナックはあくまで中継ぎ要員で、マイナーにも有望株は乏しい。オフに補強が入る可能性はあるが、リンチが結果を残せば、来季のローテーション入りは十分射程圏内だ。
一方で、リンチの先発転向はブルペン事情をさらに悪化させる。ロイヤルズは今オフ、ブルペンの大規模な再編が必要となる。まずはリンチが先発としてどこまでやれるか。残りシーズンの注目ポイントのひとつになりそうだ。
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