中井卓大、Jデビュー戦で光る才能「まだ22歳」太田宏介氏が熱弁したパイオニアとしての真価
レアル・マドリードの下部組織で育ち、幼少期から“神童”と呼ばれてきた中井卓大が、ついにJリーグのピッチに立った。FC今治の一員として臨んだJ2開幕戦・いわきFC戦は1-2の敗戦。だが、この22歳の一歩は、日本サッカー界にとって大きな意味を持つ。
元日本代表DFの太田宏介氏が注目したのは、試合中のボールタッチだけではない。「対戦相手や展開の影響もあり、試合から消えてしまう時間があった」と冷静に分析しつつ、一瞬のタッチや足元の柔らかさには“違い”があったと指摘。それ以上に評価したのが、試合外での姿勢だ。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「いろんなインタビューを見ても、自分の立ち位置や、スペインで思うような成功が得られなかった苦しいキャリアを、あの若さでしっかりと言語化して受け止めている。非常に誠実で、自分を客観視できている印象を受けました」
中井は今シーズン、Jリーグ挑戦を決断。いわゆる“逆輸入”の形で、スペインと日本のサッカー文化の違いに順応する必要がある。だが太田氏は、今治という環境が中井に合っていると見る。「何より素晴らしいのは、本人が『自分が』と自己主張するのではなく、『チームの昇格のために』とフォア・ザ・チームの姿勢を貫いている点です」。今季就任したスペイン人指揮官アベル・モウレロ監督の下、プレーしやすい条件が揃っているという。
さらに、今治には若手がステップアップした実績がある。かつてドイツのザンクトパウリへ羽ばたいた安藤智哉のようなロールモデルが存在し、中井のモチベーションを後押しするはずだと太田氏は語る。
「まだ22歳ですからね」と強調する太田氏。Jリーグから急成長して世界のトップへ駆け上がった日本代表選手の例を挙げ、「佐野海舟選手のように、4年前はJ2や下部カテゴリーにいた選手が急成長して代表の軸になる例はたくさんあります。4年あれば何が起こるか本当に分からない」と語る。中井自身も4年後のワールドカップを目指すと公言。しかもその舞台は、彼が育ったスペインを含む共催大会だ。「十分間に合いますし、これからJ1、そして海外へとステップアップしていく姿に期待しかありません」
中井のキャリアは稀有だ。幼少期から欧州名門クラブの育成組織で揉まれた経験を持つ選手は、これまでの日本にはほとんどいない。「彼がここからどう立ち上がり、どうキャリアを切り拓いていくかというプロセス自体が、今後の日本サッカーの育成にとって素晴らしい事例になります。間違いなくパイオニア的な存在です」と太田氏は期待を込める。
焦らず、着実に。日の丸を背負う未来へ向かって、FC今治での新たな一歩を踏み出した中井卓大の逆襲劇が、今始まった。
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