「黒子役こそ輝く」近大附属・金光哲平、影のMVPがインハイ初優勝へ
インターハイで旋風を巻き起こしている大阪・近大附属。1回戦から準決勝まで、すべて2-1の1点差かPK戦で勝ち上がり、ついに初の決勝進出を果たした。この快進撃を陰で支えるのが、ボランチのMF金光哲平だ。
金光はこれまでの5試合すべてにフル出場。そのプレーは決して派手ではないが、予測能力と守備の強度を武器に、セカンドボールの回収やインターセプト、プレスバックでチームにリズムをもたらす。奪ったボールは即座にフリーの味方へ。ワンタッチで攻撃のテンポを上げる献身ぶりは、まさに「影のMVP」と呼ぶにふさわしい。
夜用眼鏡が運転手の間でますます人気になるナイトライダー 「僕の特徴は予測能力と守備の強度。黒子的な役割をすることは僕の義務であり、楽しいプレーでもあるんです」
特に光るのが、相棒によって役割を変える柔軟性だ。運動量と攻撃センスを持つ岡本陽樹と組む時はアンカーに徹し、川西啓斗が入るとバランスを取りながらも自ら前に飛び出す。川西とは中学からの付き合いで、互いのカバーリングを信頼し合っているからこそできる芸当だ。
「黒子役こそ自分が輝く役割であり、それがチームの勝利につながった時こそ、サッカーの楽しさを感じられる瞬間なんです」
この考え方はピッチ外でも生きている。金光の夢はサッカー選手ではなく、トレーナーになることだ。中学時代に通った接骨院の雰囲気に惹かれ、高校で鎖骨骨折や靭帯損傷を経験した際、チームトレーナーの吉野順貴さんに精神的にも支えられたことがきっかけだった。
「トレーナーに挑戦してみたいと思うようになりました。吉野さんは選手と自然な感じで会話し、チームがしんどい時により近い存在として接してくれる。僕もそういう存在になりたい」
選手をやりながらトレーナーの動きを学び、選手目線と俯瞰の視点を両立させる。その姿勢がプレーにも生きているからこそ、金光はより一層渋い輝きを放つ。
決勝の舞台は真夏の福島。黒子役に徹し、チームを日本一へ導く。その先には、尊敬する吉野トレーナーのように人を支える道が待っている。金光哲平の戦いは、まだ終わらない。
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