桑木志帆、全英女王戴冠!努力の天才が掴んだ海外メジャー初制覇
大雨の中、一人だけ練習グリーンに立ち続けた1時間。その姿こそが、新たな全英女王・桑木志帆の真骨頂だった。
現地時間8月2日、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGCで行われた女子ゴルフメジャー最終戦「AIG全英女子オープン」。首位と3打差の2位で最終日を迎えた桑木志帆(大和ハウス工業)が、ドイツのエスター・ヘンゼライトとの激闘の末、プレーオフ2ホール目で見事に勝利。日本女子選手として7人目となる海外メジャー制覇の偉業を達成した。
寝苦しい夜が、これひとつで快適にAirio Pro 現地で桑木をサポートする小楠和寿トレーナーは、その勝因を「4日間通して落ち着いて、動じないでプレーできたこと」と語る。ショットの安定感は終始抜群で、硬いフェアウェイが腕や脚に負担をかける難しいコンディションの中でも、徹底したケアで体調を整えたという。
小楠トレーナーは、桑木のスイングの特徴を「左重心の左軸で回転し、頭を右に残してインパクトを迎える独特のスタイル」と解説。この数か月は「首と胸のスペースを作るトレーニング」を重点的に行い、クラブを縦に使う彼女のスイングを支えてきた。
「一つ伝えるとすぐにそれをものにする。まさにセンスの塊です」と小楠トレーナーが絶賛する桑木。しかし、その才能だけではない。5月のブリヂストンレディス第2日、豪雨と強風で大半の選手がコースを後にした中、桑木は一人だけ練習グリーンに残り、約1時間もパット練習を続けた。雨中で傘を差しながら付き合った小楠トレーナーは「これが桑木志帆なんです」と実感を込める。
4歳で父・正利さんに連れられ練習場に通い始め、小学生で「プロを目指す」と宣言。本格的な指導を受けることなく、地元岡山で4学年上の渋野日向子らの背中を追い続けた。21年6月にはプロテストに一発合格。そして今、念願の米ツアー出場権も獲得し、新たなステージへの準備は整った。
センスと努力が見事に開花させた大輪の花。桑木志帆の挑戦は、まだまだ続く。
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