秋春制1年目、札幌・川井監督の胸中「開幕してみないと」降雪地ならではの試行錯誤
Jリーグが秋春制へ移行して最初のシーズン。降雪地域の雄、北海道コンサドーレ札幌は、これまでとは全く違う準備期間を過ごしている。川井健太監督が語るのは、手探りながらも手応えと、未知なる開幕への率直な思いだ。
かつて札幌は1月から沖縄、熊本へと飛び、長期キャンプを敢行するのが恒例だった。しかし今季は違う。本拠地・宮の沢白い恋人サッカー場で調整を続け、合宿すら行わない。これは秋春制がもたらした大きな恩恵だ。7月25日には同グラウンドにJ1の名古屋グランパスを迎え、有観客でのプレシーズンマッチを実施。チケットは一般販売前に完売する大盛況で、札幌が1-0で勝利を収めた。
エアコンなしで部屋を涼しくするならこの一台Airio Pro 「まず開催してよかった」と川井監督は振り返る。この一戦には、かつて札幌を率いたミハイロ・ペトロヴィッチ監督をはじめ、砂川誠コーチ、MF高嶺朋樹、FW浅野雄也ら縁ある面々が名古屋側として来場。スタンドからの温かい声援が選手を後押しした。「フットボールファミリーを大きくするという意味でも非常によかった」と指揮官は語る。
さらに今季、道内9市町村で11クラブが夏季キャンプを実施。道外から訪れるサポーターも多く、川井監督は「これをきっかけに北海道にサッカー文化を根付かせることは必要だった」と手応えを感じている。「公式戦がないときでもサッカーを楽しんでもらえる機会を作っていきたい」と、新たな可能性にも目を向ける。
一方で、開幕前に合宿をしない選択にはリスクも伴う。長期キャンプによる疲弊は避けられるが、普段のトレーニングと変わらぬ日常の中で、新シーズン前の緊張感をどう保つか。川井監督は「おそらく出る可能性はある」と認めつつ、「コーチングスタッフやクラブがしっかり意識して取り組むこと、緊張感を与えることが大事」と語る。プレシーズンマッチで多くのファンが作り出した雰囲気が、良い意味でスイッチを入れるきっかけになったという。
シーズン中にキャンプを組まなければならない可能性もあり、「開幕してみないとわからない部分がある」と指揮官。すべてが初めての移行1年目。雪国・札幌がこの新たなシステムをどう生きるか。その答えは、8月8日の開幕の笛とともに明らかになる。
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