15歳で来日、アフリカ留学生ランナーがインターハイを席巻!ビリス&ジェリが大会新でV
滋賀の夏、インターハイのトラックが熱く燃えた。今大会、長距離種目で旋風を巻き起こしたのは、遠くアフリカ・ケニアからやって来た留学生ランナーたちだ。男子5000メートルでは札幌山の手2年・ボイ・ビリスが、女子3000メートルでは仙台育英3年・ミリアム・ジェリが、それぞれ頂点に立った。
大会4日目の男子5000メートル。ビリスは序盤からキプロプ・ケンボイ(倉敷3年)と共にハイペースで飛ばし、後続をぐんぐん引き離す。終盤には「歴代最強留学生」とライバル視する吉田星(東海大札幌3年)に一度かわされたが、残り200メートルで驚異のスパート。13分34秒53の大会新記録でゴールに飛び込んだ。「インターハイ優勝を目標に掲げていたので、チャンピオンになれて心から嬉しいです」――ビリスの笑顔が印象的だった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 一方、女子3000メートルでも留学生パワーが炸裂した。ジェリは1000メートル過ぎから先頭集団を形成していたノラ・ジェロティッチ(世羅2年)を突き放すと、その後は独走態勢。9分02秒42の圧勝で女王の座を掴み取った。「自分のペースで走ったので、ベストを尽くせたと思います。自分を祝福してあげたい」と、自らの走りに胸を張る。
彼らに共通するのは、生まれ持った身体能力に裏打ちされたスピードと持久力。だが、その陰には親元を離れ、異国の地で懸命に青春を紡ぐ苦労がある。取材に応じた両者の表情からは、日本での生活に溶け込もうともがくリアルな姿が垣間見えた。
「一番難しいのは…」と語る彼らを救ったのが、日本の「部活動」の存在だった。練習や合宿を通じて仲間と過ごす時間が、孤独を和らげ、心の支えになっているという。「精神的に前向きになれる」――彼らにとって、ブカツは単なる競技の場ではなく、青春そのものだ。
結果だけでは見えない、15歳で海を渡ったランナーたちの奮闘。その情熱と涙が、日本の高校陸上に新たな風を吹き込んでいる。
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