桑木志帆、全英女子制覇の裏に15キロ減量!「ズボンのボタンが弾けて…」
女子ゴルフ界に新たな歴史が刻まれた。全英女子オープンで日本人7人目(8度目)の海外メジャー制覇を成し遂げた桑木志帆(大和ハウス工業)が4日、英国から凱旋帰国し、都内で記者会見を行った。祝福の花束を手に、自身の快挙を振り返り、感謝の言葉を口にした。凱旋試合は次週、長野・軽井沢72G北Cで開催されるNEC軽井沢72ゴルフとなる。
会見で飛び出したのは、まさかの減量秘話。約1年かけて約15キロの減量に成功した桑木は、その理由を笑いながらこう明かした。「1回、ズボンのボタンが弾けて『あっ、これやばい』と思ったので、やせようと決意しました」。思わぬきっかけに会場も和んだ。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 現在の国内女子ゴルフ界は、増量して飛距離を伸ばすのがトレンド。あえて逆を行った桑木の決断は、まさに自らの意志で下したものだ。2023年5月から契約する名トレーナー・小楠和寿氏は、21年夏に稲見萌寧の東京五輪銀メダル獲得に貢献したことで知られる。しかし、この減量作戦については「自分自身で決めてやっています」と、あえて相談せずに実行したという。
小楠氏のサポートについては、一転して真摯に効果を語った。「安定したスイングを生むためのトレーニングだったり、(マッサージなどのケアで)体のコンディションを整えてくださいます。急に変わることはなかったのですが、地道なことを続けてきて、コンディションが上がってきた実感があります」。その結果、体のキレが良くなり、疲れにくくなったというから、効果はてきめんだ。
今大会の舞台は、英国のロイヤルリザム・アンド・セントアンズGC(6601ヤード、パー71)。最終日、首位に3打差の2位で出た桑木は、正規の18ホールを3バーディー、2ボギーの71で回り、通算5アンダーでフィニッシュ。エスター・ヘンゼライト(ドイツ)が18番で10メートルのバーディーパットを沈めてプレーオフに突入した。
プレーオフ1ホール目は大ピンチに陥りながらも、第3打をピンそばに付けてパーでしのぐ執念。続く2ホール目で優勝パットを沈めると、ニッコリ笑ってバンザイ。米ツアーを主戦場にする仲間たちからの祝福に、目に涙を浮かべながらも、再び笑顔で両手を挙げて拍手と歓声に応えた。獲得賞金は150万ドル(約2億3600万円)だ。
この快挙で、桑木は5年間の米ツアーシード権を獲得。来季から海を渡って同ツアーに参戦することを表明した。マネジャー、トレーナーは必須となるが、チーム作りについては「これから考えていきます」と語る。
日本女子の海外メジャー優勝者は、1977年全米女子プロ選手権の樋口久子を皮切りに、19年全英女子オープンの渋野日向子、21年と24年全米女子オープンの笹生優花、24年エビアン選手権の古江彩佳、25年シェブロン選手権の西郷真央、そして同大会で山下美夢有に続く7人目(8度目)。渋野に続く岡山県出身の優勝者で、同一県から2人目は史上初。桑木の快挙は、女子ゴルフ界に新たな伝説を刻んだ。
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