ジャック・ドレイパーも乗り換え?話題沸騰のWilson Defyerを実戦投入
テニス界を今、ひとつのラケットが席巻している。Wilsonからリリースされた「Defyer」だ。すでにホルガー・ルーネ、カレン・ハチャノフ、セバスチャン・コルダらがこぞって乗り換え、今度はジャック・ドレイパーもその波に乗ろうとしている。ワシントンで黒いフレームを手に練習する姿が目撃されており、ダンロップ一筋だった男の決断にファンの注目が集まっている。
「Defyerはここ最近で最も話題になったラケットと言っても過言ではない」。そう評されるのも当然だ。Wilsonには長らく、ヨネックスやバボラに対抗できるトップレベルのスピンラケットが不足していた。このモデルはまさにその穴を埋めるために設計された。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 私自身、クラブレベルの愛好家としてDefyer 98 Pro(305g、16×20ストリングパターン)をテストする機会を得た。普段使いのPure Driveよりわずか5g重いだけだが、その重量配分の違いはプレー感覚に如実に表れた。ノンコンスタントビーム構造により、サイドがやや広くなっていてモダンなラケットらしい剛性と安定感を提供。ボールを芯で捉えた瞬間の飛びは衝撃的で「パワーの常識を塗り替えた」とさえ感じた。
ただし、スイートスポットはやや小さく、ミスヒット時のロスも大きい。テクニックが伴わなければ、与えられたパワーは自らのミスとなって返ってくる。最初はコントロールに苦しみ、ボールが思ったより伸びてアウトになる場面も少なくなかった。時間とともに慣れたが、決して簡単ではなかった。
プロの評価はさらに熱い。ハチャノフは「自信を持てた最初の瞬間から気に入った。開発プロセスに関われたのも素晴らしかった。最終版は期待をはるかに超えている」と絶賛。ルーネも「初めてプレイテストした時から即座に惹かれた」と語る。そしてハチャノフは2025年に試作機をたった1本だけ持ってハレ・オープンに出場し、準決勝まで勝ち進んだエピソードも伝説的だ。
結局、Defyerはスピン・パワー・コントロールの3要素を高い次元で融合させたハイブリッドフレーム。コントロール系ラケットを使う選手にはパワーとスピンを、パワー系ラケットを使う選手にはコントロールをもたらす。プロにとっては大きな武器だが、アマチュアが手にすれば、強力なパワーを得る代わりにミスも増える可能性がある。
今年末までには十分なサンプルが集まり、その真価が明らかになるだろう。ドレイパーが加わるかどうかも含め、Defyer旋風はまだまだ収まりそうにない。
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