ホンダ、2026年MotoGPシーズンに見切り? データが示す急降下とライダーの嘆き
ホンダの2026年MotoGPシーズンが、かつてない苦境に立たされている。開幕から6戦を終えた時点で、同社は concessions 制度の最下位ティア「ランクD」に逆戻り。昨年終盤にようやく脱出したはずのポジションに、再び足を取られた格好だ。同じく不振にあえぐヤマハと並び、日本勢の低迷が色濃く浮き彫りになっている。
データが示す競争力の低下は、数字の上でも明らかだ。開幕からカタルーニャ戦までの第1~6戦と、イタリアからドイツ戦までの直近6戦を比較すると、トップとのギャップは拡大の一途をたどる。金曜プラクティスでは平均+0.387秒から+0.655秒へ、土曜予選では+0.431秒から+0.705秒へと悪化。レースペースも深刻で、土曜スプリントは平均+7.448秒から+11.082秒、日曜決勝は+13.251秒から+18.439秒へと、その差は約5秒も広がった。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 開幕当初は6回中5回のスプリントでポイントを獲得したホンダだが、直近5戦ではわずか1回しか入賞できていない。チームを支えてきたヨハン・ザルコの負傷離脱も痛手だが、ルーキーのディオゴ・モレイラが一定の成長を見せている点は光明と言える。それでも、かつてマルク・マルケス時代に圧倒的な強さを誇ったザクセンリンクでさえ、モレイラを含めたホンダ勢は歯が立たなかった。
現役ライダーたちの口からは、フラストレーションがにじむ。ジョアン・ミルは「どこからも新しいアップグレードはなく、今あるパッケージで150%を出そうとしている」と現状を説明。ルカ・マリーニも「昨季よりはバイクが少し良くなったが、他チームは限界をはるかに高く設定している」と嘆く。「前半戦で可能なことは全て試した。細部もセッティングも、出来ることは全部やった。それでも問題は同じままだ」とマリーニは続ける。「ライダーのフィーリングは変わらず、エンジニアや日本の本社にもっと刺激的なパーツを求めてプッシュし続ける必要がある」
しかし、ホンダの優先順位はすでに2027年に向けた次世代マシンへと移っている。現行の1000ccエンジン開発は実質的に後回しにされ、チームは元アプリリアのテクニカルチーフ、ロマーノ・アルベシアーノ率いる開発グループと、テストライダーのタカ・ナカガミが主導する850ccプロトタイプのテストに注力中。2027年にはファビオ・クアルタラロと、ほぼ確実にデビッド・アロンソが加入し、ミルとマリーニはチームを去る見通しだ。
それでもマリーニは、今シーズン中のアップデートに可能性を見出す。「2027年に使える部品を今シーズンに投入すれば、データ収集になる。時間を無駄にするより、何かを試してパフォーマンスを改善できるならやるべきだ」と語る。「8位に甘んじている現状に満足はしていない。昨年も同じポジションだったが、もう少し上を目指したかった。しかし前半戦ではそれは叶わなかった。ただ、毎週末プッシュし続け、最大限を尽くすだけだ」
残り11戦、ホンダに待ち受けるのはおそらく更なる苦戦だ。2027年の新時代が本格的に始動するまでは、現行のRC213Vで持ちこたえる日々が続く。ホンダの未来は確かに明るいかもしれないが、その代償として2026年シーズンは完全に“捨てシーズン”となる可能性が極めて高い。
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