ドレイパー、全米OP出場は「0%」 名物解説者が危機感
**元全英準優勝者が警鐘「全米オープン出場は0%」**
イギリスの若き才能、ジャック・ドレイパー(22)の故障問題が深刻化している。元世界ランク4位で解説者のグレグ・ラッセズキ氏が、自身の番組でドレイパーの現状について「非常に心配で深刻だ」と強い懸念を表明した。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon ドレイパーは昨年のウィンブルドン以降、腕、膝、肩と相次ぐ故障に見舞われ、この期間にわずか15試合しか出場できていない。先日行われたカナダ・マスターズ(モントリオール)では初戦でテレンス・アトマネに敗退。試合後には涙をこらえる場面も見られた。
ラッセズキ氏はこの試合を分析し、最も顕著な問題点としてサーブ速度の低下を挙げた。
「昨日の試合を見たが、彼のサービススピードはひどかった。第1セットの最速が時速200km(約124マイル)、第2セットで210km(約130マイル)まで上がったが、最終セットでは177km(約108マイル)まで落ち込んだ。サーブがどんどん遅くなっているんだ」。
「どんなに素晴らしい選手でも、サーブが入らずファーストストロークを取れなければ、試合は非常に難しくなる。グラウンドストローク、リターン、フットワーク、ハンドワーク、全ての技術はある。しかし、サーブが機能しなければ片手を背中に縛られたようなものだ」
ラッセズキ氏は、ドレイパーがこれまでラケットやストリングスなど様々な変更を試み、注射による治療も受けてきたことを指摘。しかし、根本的な解決には至っていないとし、今後の全米オープン(USオープン)出場について「0%の可能性だ」と断言した。
「彼には長い休養期間が必要だ。私は彼のことを本当に気の毒に思う。彼には大きなポテンシャルと才能がある。しかし、この1年を見ていると、どうやってそこに辿り着くのかわからない。非常に憂慮すべき状況だ」。
ラッセズキ氏はさらに、世界的に有名なドクター・ムラー=ヴォルファールト(元バイエルン・ミュンヘンやドイツ代表のチームドクター)に相談するなど、世界中の専門医を回ってでも解決策を探すべきだと提言した。
「テニス、特に男子は過酷なスポーツだ。トップになるには、2週間でベスト・オブ・ファイブの試合を7つ勝たなければならない。今の彼の肩の状態では、ベスト・オブ・スリーの試合すら完遂できるように見えない。あの試合も長い試合ではなかったのに」。
**明るい兆し? 練習再開も…**
一方で、ドレイパーは敗退から一夜明けた8月5日にはモントリオールの練習コートに姿を見せており、完全に諦めたわけではない姿勢を示している。また、来週にはシンシナティ・マスターズにワイルドカードで出場予定。しかし、現在のATPランキングは140位圏外に落ちており、全米オープン本戦出場にはワイルドカードが必要な状況だ。
さらに、ドレイパーは全米オープンでジェシカ・ペグラと混合ダブルスに出場する予定も組まれている。果たして、この若き才能は再びコートで輝きを取り戻すことができるのか。ラッセズキ氏の警告は、イギリステニス界に暗い影を落としている。
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