ジェイク・デニス、2度目の王座へ!自身を“アンダードッグ”と称す、波乱の最終戦ロンドン
フォーミュラEは今週末、ロンドンExCeLアリーナにて2025/26シーズンのタイトル決定戦を迎える。シリーズを牽引してきた男、ジェイク・デニスが、自らを「アンダードッグ」と表現し、今季2度目の王座獲得に挑む。
デニスは言うまでもなく、Gen3時代最初の勝者であり、初代チャンピオン。今季もサンパウロで開幕戦を制し、ここまで9勝を挙げてきた実力者だ。しかし、現在のランキングを見ると、彼の置かれた立場は少々複雑だ。146ポイントでトップに立つものの、2位のミッチ・エバンス(ジャガー)とはわずか2ポイント差。3位のパスカル・ウェーレイン(ポルシェ)にも5ポイント差に迫られており、タイトル争いはまさに三つ巴の様相を呈している。
デニムに合う。履くだけで「ちょいワル」Tapoon 「どちらかと言えば、自分はまだアンダードッグだと思っている」とデニスは語る。「今季はずっと、ミッチとパスカルのタイトルを争う展開だった。俺はまるでパーティーに招かれたと思ったら、いつの間にか主役になっていたような感覚なんだ。」
デニスのコメントには、ある計算も感じられる。特に、タイトル争いのライバルであるエバンスに対しては、「もし自分が獲れないなら、ミッチに獲ってほしい。彼は何年も“花嫁介添人”(ブライズメイド)で、Gen3時代で最もタイトルにふさわしいドライバーだ」と語り、最大のライバルであるウェーレイン、ひいてはポルシェに対する牽制球を投げかけているのだ。
今週末のレースは、デニスの所属するアンドレッティとポルシェにとって、4シーズンにわたるパートナーシップの最終戦でもある。過去には、2023年にマイケル・アンドレッティがポルシェ上層部と激しく対立したこともあり、両者の関係は必ずしも温かなものではなかった。デニス自身も「彼ら(ポルシェ)がパスカルを助けるために指示を出すことはないし、俺もそんなことは求めない。お互いにそれは分かっている」とクールな態度を崩さない。
一方で、デニスには心強い味方がいる。チームメイトのフェリペ・ドルゴビッチだ。デニスは「ジャガーもポルシェも、2台のワークスカーを常に前列に並べてくる。俺にはフェリペの助けが必要だ。彼は良いフォームを維持しているし、必ずチームのために戻ってきてくれる」と、ドルゴビッチのサポートに期待を寄せる。
デニスは今季、第6戦のモナコまでランキング8位、エバンスから62ポイント差と、タイトル圏外にいた。そこから怒涛の追い上げを見せ、ついにトップに立った。その原動力について、「我々は誰よりも良いパフォーマンスを見せてきた。その結果が今の順位だ。まさに、とてつもない逆転劇だよ」と語る。
東京では最終ラップのパワーダウンで7ポイントを失い、翌日は赤旗でさらに7ポイントを失う不運に見舞われたが、それでも37ポイントを獲得。ここ最近のアジアラウンドでの上昇気配を、ロンドンでタイトルに結びつけることができるか。59ポイントがここに懸かっている。
「ロンドンはカオスだ。ピットブーストがさらに混乱を招くだろう」とデニスは警戒する。2つ目の王座を手にするのは、自身を“アンダードッグ”と評した男か。それとも、因縁のポルシェ勢か。真夏のロンドン決戦の幕が、今切って落とされる。
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