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F1ハンガリーGP総まとめ:フェラーリの痛恨ミス、ラッセルの不運、そしてアストンマーティンの覚醒

2026年7月27日
F1ハンガリーGP総まとめ:フェラーリの痛恨ミス、ラッセルの不運、そしてアストンマーティンの覚醒

2026年F1第13戦ハンガリーグランプリは、タイトル争いの主役たちがそれぞれに足をすくわれ、夏休み前の最終戦にふさわしい波乱の連続となった。その中で、アストンマーティンの「Bスペック」シャシーはポイント圏外ながらも大きな存在感を示し、今後の勢力図に一石を投じている。

まず、最も痛恨の一戦となったのがフェラーリだ。フレデリック・バスール代表は、ポテンシャルでは1-2フィニッシュも可能だった週末に、表彰台すら逃した悔しさを隠さなかった。金曜日にはそのポジションを占めていたにもかかわらず、予選での代替プラン、ルイス・ハミルトンに対する妨害ペナルティを招いたコミュニケーションミス、スタートの失敗、ポジション放棄、遅いピットストップ、さらにはピットレーン速度違反と、ありとあらゆるミスが連鎖。SF-26の速さは本物で、もしクリーンエアを得ていれば勝者ランド・ノリスを苦しめたはずと分析されるだけに、タイトルを狙うチームとしてあまりに多くのチャンスを自ら手放した形だ。

一方、メルセデスのジョージ・ラッセルは、ここでも不運に見舞われた。グリッド上での回転数制御トラブルが悪夢のようなスタートを招き、失望の連鎖は続く。しかし、希望の光も差した。ベルギーGPで落ち込む原因となったエネルギー配分問題について、メルセデスがソフトウェアの調整を行い、よりエネルギー回生に適したハンガロリンクの特性もあって、ストレートスピード不足の悩みはひとまず解消されたのだ。ただ、ラッセル本人は「F1キャリア全体を通しても、こんなシーズンは初めてだ」と嘆き、何かが起こるなら必ず自分に起きるという今年の流れを象徴するような週末となった。

レッドブルは、異なる種類の「劣化」問題に直面した。マックス・フェルスタッペンは予選Q3でスピンを喫した後、「マシンが空力的に完全に壊れている」と無線で激怒。「どんどん悪くなっている。冗談だ。まったくのクソ週末だ」と吐き捨てた。原因は、RB22が空力的に非常に敏感で、縁石を乗り越える際のダメージが空力バランスを崩したことにある。決勝では修復され2位に入ったものの、根本的解決には部品の強化か、空力マップの調整が必要で、前者は重量増というトレードオフを伴う。

そして、今週末最大の衝撃を与えたのはアストンマーティンだ。Bスペック投入のアップグレードは、ライバルであるキャデラックだけでなく、ウィリアムズやアルピーヌ、ハースにも明確な脅威として認識された。ウィリアムズのアレックス・アルボンは、「我々のバクー用アップグレードは彼らのレベルにない。アストンが今年残りの最速チームになるだろう」と認め、コーナー主体のサーキットでは苦戦を予想。アルピーヌのフランコ・コラピントもコーナーでの速さを認めつつ、ストレートで大きくロスしていると指摘する。この弱点を克服すべく、ホンダのパワーユニットアップデートが夏休み後のザントフォールトで投入される。フェルナンド・アロンソは「ホンダにもプレッシャーがある」と半ば冗談めかしながらも、チーム一丸となって弱みを克服する決意を示した。

キャデラックは4戦中2度のダブルDNFという信頼性の低さが深刻だ。セルジオ・ペレスはサスペンション、バルテリ・ボッタスはブレーキで相次ぎリタイア。ボッタスは「新しいフロントダクトで対策したが、まだもっとエアフローが必要だ」と課題を認める。

ハースは、マシンのパーツ一貫性の問題で、実質的にワンカーでの戦いを強いられている。これまでエステバン・オコン側が問題を抱えていたが、今回ハンガリーではオリー・ベアマンが同様の症状に苦しみ、「ひどい週末だった。片方のマシンが突然10~15ポイントのダウンフォースを失うなんて、どちらが当たりか外れかを祈るしかない状況だ」と嘆いた。

タイトル争いに喝を入れたフェラーリ、不運と戦うラッセル、空力劣化に悩むレッドブル、そして覚醒したアストンマーティンと、夏休み明けの勢力図を占う上でも見逃せない一戦となった。

F1ハンガリーGP総まとめ:フェラーリの痛恨ミス、ラッセルの不運、そしてアストンマーティンの覚醒

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