アプリリア強し!ベツェッキがシルバーストン・レコード更新
MotoGP第10戦イギリスGP、金曜日2回目のプラクティスセッションでアプリリアのマルコ・ベツェッキが圧巻のパフォーマンスを披露した。ドイツGP予選でのクラッシュによる負傷から復帰したばかりのベツェッキは、シルバーストン・サーキットのラップレコードを約1秒も更新する衝撃的なタイム1分56秒280をマーク。前年の記録(ファビオ・クアルタラロ、1分57秒233)を大きく塗り替え、トップタイムでセッションを終えた。
2番手には同じアプリリアグループのトラックハウス・レーシングを駆るラウル・フェルナンデスが0.335秒差で続き、アプリリア勢の速さが際立つ結果に。3番手にはVR46ドゥカティのファビオ・ディ・ジャンアントニオが0.398秒差で食い込み、4番手にはチャンピオンシップリーダーのホルヘ・マルティン(アプリリア)、5番手には同じくトラックハウスの小椋藍(あい・おぐら)が続き、トップ5に4台ものアプリリアエンジン搭載マシンが名を連ねる驚異の展開となった。
冷房ゼロで涼しいミニギアAirio Pro 一方、ドゥカティ勢はマルク・マルケスが6番手(+0.733秒)、アレックス・マルケスが7番手(+0.750秒)とやや苦戦。ホンダ勢はジョアン・ミルが8番手(+0.831秒)と健闘を見せたが、ヤマハ勢はジャック・ミラーが9番手(+1.042秒)とベスト10圏内に入ったものの、ファビオ・クアルタラロは17番手(+1.636秒)と沈んだ。
KTMにとっては厳しい一日となった。ペドロ・アコスタが朝のセッションに続き再びクラッシュを喫し、チームメイトのブラッド・バインダーもターン7で転倒。それでもアコスタは10番手(+1.083秒)で何とかQ2進出圏内を確保した。
注目は何と言ってもベツェッキの復活劇。怪我からの復帰戦でいきなりラップレコードを叩き出したその走りに、ピットウォールも歓声に包まれた。セッション終盤、チェッカーフラッグと同時に記録を更新した瞬間、彼のヘルメットの奥で笑顔が浮かんだことは想像に難くない。アプリリアのマシンとベツェッキの才能が完全にシンクロした金曜日。予選、そして決勝へ向けて、ライバルたちはこの速さをどう攻略するのか。シルバーストンの週末は、早くもアプリリア旋風に揺れている。
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